水の力、人の手のやさしさ
「人の手の優しさは人を癒す力となり、水の力は人を生かす優しさとなる」
古代ギリシア初の哲学者・自然科学者であるタレスは万物の根源(アルケー)を水と考えました。オリンポスの神々が地上の創造主と皆が考えていた時代に、「自然に存在するものの全ては水から作られ、そして水に戻る」と水という分子がこの世界を作っていると唱えたのです。
現代の私たちは、私たちの身体が水で満たされているからこそ生きる力を得ることを知っています。水の力は、人を生かす技術なのです。人の手は心(こころ)をもつ事ができるたった一つの道具です。優しい心=「仁」をもって技をあやつる、これが我々の理念です。
ごあいさつ
私たちには、江戸時代の「文政」年間から「昭和」、「平成」、そして、新しい「令和」へと200年に及ぶ「仁」のヒストリーがあります。「仁」というのは無形で、無欲で、静かな、優しい、そして、利他の理(ことわり)です。
平成の時代、経済やインターネットの発展と引き換えに、自然は簡単に壊され、古くからの地域社会が崩壊し、優しい心が傷つけられるのを目の当たりにしました。
おりしも令和元年、この時代が、あらたな「仁」を生み出せるように、世界共通の開発目標SDGsを掲げ、私たち皆で進んで参りたいと思っています。
- 「1 すべての人に健康と福祉を」
〜持続可能な地域社会のために地域の健康増進と医療介護事業に取り組んでいます。地域の中核病院との連携、二次救急対応と時間外対応などを、他医療機関との連携下に行っています。 - 「5 ジェンダー平等を実現しよう」
〜女性が活躍できる職場作りのために、男性でも育児休暇が取得でき、また、男女共有給を半日単位で取得することができます。徳島県はぐくみ支援企業として認証されています。 - 「6 安全な水をトイレを世界中に」「14 海の豊かさをまもろう」
〜当院の排水は大規模合併槽で処理され、安全な水となって排水されています。浄化槽は年2回の法定検査の他、毎月1回の検査を行っています。きれいになった水は再び循環し、山や森や土で濾過され、地下水となって、再び私たちの身体へと戻ってきます。水の力を信じて、綺麗な水を作ることも病院の仕事と考えています。 - 「7 エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」
〜平成の自然災害を教訓に、コジェネレーションに取り組んできました。災害救護所となる病院こそ、再生可能エネルギーやエネルギーの備蓄を第一に考えなくてはいけません。 - 「12 つくる責任 つかう責任」
〜患者さんの個人情報をつくり、使う責任を認識して、医薬品安全使用や医療機器安全使用に関わる研修を行い、組織で医療安全に取り組んでいます。 - 「15 陸の豊かさもまもろう」
〜医薬品や医療材料は厳重な滅菌包装がなされていますが、包装材を集めて別の用途に使用しています。例えば、小さなゴム栓は、集めて枕の中身にすることができます。アルミ包装紙は張り合わせれば、堅牢なシートに早変わりします。ダンボール箱はすべてリサイクルを行っています。
医療機関は、持続可能な地域社会には不可欠な社会的共通資本です。私たちは、これまでも、そして、これからも、「仁」の心をもって、体は小さくあっても、こころ広く永く続けてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
令和元年吉日 松永厚美
法人の歩み
- 1820(文政2年)
医業を開業(蘭方医)
- 1918(大正3年)
現吉野川市で近代医院開業
高越鉱山の産業医
職員寮を完備し地域公衆衛生の中心 - 1972(昭和47年)
医療法人徳松会となり
徳島市加茂名に松永整形外科(30床)開業 - 1991(平成3年)
松永病院に改名 内科・小児科を増設
老人保健施設エルダリーガーデン(52床)併設
老健内にリハビリ用プール開設。病院リハビリにも併用開始 - 1993(平成5年)
エルダリー在宅介護支援センター開設(徳島市より委託)
- 2007(平成19年)
松永病院(27床)を南庄町に新設・移転。
同時にプール設備もエルダリーガーデンから松永病院へ移る - 2008(平成20年)
庄町4-6に「徳松乃園」完成
- 2015(平成26年)
庄町4-41に国際職員寮「なかま」、デイサービス「まどか」、セントラルキッチン「かまど」完成。
- 2022(令和4年)
開院50周年を記念した動画を作成。
経営者
理事長 松永 厚美
職員構成(2019年現在)
医師(常勤) | 6名 | 医師(非常勤) | 6名 |
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看護師/准看護師(常勤) | 27名 | 看護師/准看護師(非常勤) | 5名 |
理学/作業/言語療法士(常勤) | 17名 | 社会福祉士(常勤) | 4名 |
介護福祉士(常勤) | 13名 | 管理栄養士(常勤) | 6名 |
合計職員数(その他含む) | 161名 |
医療法人 徳松会 施設紹介
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■ 医療法人 徳松会 松永病院
思いやりの心とともに地域に根ざす温かな医療を提供します。
〒770-0045 徳島市南庄町4丁目63-1
電話:088-632-3328病院職員 68名(2019.4.1現在) 診療科目 整形外科・リハビリテーション科、内科、小児科 回復期リハビリテーション病棟 27床 診察日 月曜日~土曜日(休診:日・祝・年末年始・盆) 診察時間 午前 9:00~12:00 午後13:30~18:30 受付時間 午前 8:30~11:00 午後13:30~17:00 訪問リハビリテーション 月曜日~土曜日9:00~17:00
(休日:日・祝・年末年始)訪問看護 月曜日~土曜日9:00~17:00
(休日:日・祝・年末年始)常勤医師:6名、看護師15名、理学療法士12名、作業療法士3名他 -
■ 在宅復帰型老人保健施設
エルダリーガーデン地域のご高齢者をお預かりし、医療の下のケア・リハビリにより介護の軽減・予防を促し、ご高齢者の家庭復帰をお手伝いします。
〒770-0045 徳島市南庄町4-60-2
電話:088-632-3393職員 63名(2019.4.1現在) 入所 定員52名(うち認知症対応:20名) 通所リハビリ 定員30名 休日:日(祝は対応) ヘルパー派遣 定員60名 休日:日(祝は対応) 居宅介護支援 定員200名 休日:日・祝 管理医師:1名、看護職員:15名、理学療法士:3名、介護福祉士:11名、作業療法士:3名、社会福祉士:3名、介護支援専門員:4名他 -
■ サービス付き高齢者住宅 徳松乃園
高齢者の方に配慮した暮らしに優しい、サービス付き高齢者向け住宅です。
〒770-0044 徳島市庄町4丁目6番地
電話:088-632-7633職員 5名(2019.4.1現在) 住宅戸数 27戸 入居中戸数 16戸(2019.4月現在)
55~64歳:1名、65~74歳:1名、75~84歳:7名、85歳~:7名施設利用料 86,800円~104,800円(賃料+共益費+食事代) -
■ デイサービス まどか
短時間のデイサービスです。リハビリの器械を使用し、筋力・体力を強化します。
〒770-0045 徳島市南庄町4丁目41番地2 2F
電話:088-633-8377職員 10名(2019.4.1現在) 利用定員 午前20名、午後20名 利用日 平日・土・日・祝日営業
(定休日:木曜・お盆・年末年始)利用時間 3時間の滞在
午前9時30分~12時30分
午後13時30分~16時30分看護師2名、理学療法士2名、作業療法士1名、言語聴覚士1名、介護福祉士1名、介護職員3名 -
■セントラルキッチン 食房かまど
管理栄養士が毎食の栄養管理を行います。一人一人の健康状態に対応したお食事を提供します。
〒770-0045 徳島市南庄町4丁目41番地2 1F
電話:088-633-8378職員 15名(2019.4.1現在 ごはん1パック(200g)⇒100円、おかず1パック(1食分)⇒400円 管理栄養士6名、栄養士2名、調理補助7名
アクセス
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○ バスでお越しの方
徳島バス・徳島市営バス「徳島名西警察署前」または「加茂名小学校前」より徒歩5分
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○ JRでお越しの方
JR徳島線「鮎喰駅」より徒歩10分
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○ お車をご利用の方
無料駐車場あり。